2009年7月6日月曜日

世界中の人にテストしてもらうuTest

こんなの見つけました。

ソフトウェアのテストでは、一部自動化ツールを活用することもできるが、一般的には労働集約型でテスターの人件費が重い負担となる。しかも期間限定で、数週間から数か月のテスト期間に集中するため、人材調整が難しい。また、経験の有無によりテスト品質も随分差がある。

ですね~。

テスト期間内だけ、スキルのあるテスター集団を組織化できることが望ましい。しかも、リーズナブルな成果報酬(バグ1件あたりいくら)であれば言うことはない。
そんな悩みを持つあなたに朗報をお届けしたい。

ほぅ。

全世界150か国以上から参加する1万7,000人の専門テスター、バグあたり2,000円~4,500円程度で、あなたの Web サイトやゲームソフトを一斉にテストしてくれるという、今まで存在しなかった仕組みをクラウドソーシングが実現しているのだ。
uTest」というサイトがそれである。

へぇ~。で、実際にこのサービスを使ってみたのがこちら

筆者所属の会社(当社)が開発・運用を請け負っている「インテリアに興味のある人々のコミュニティーサイト」のリリースに向けて「uTest」を利用した。

このサイトは、設計を社内で開発は協力会社でという体制で開発されたもので、今回は協力会社の検収受け入れテストに使用したようです。結果は、

・最終的に報告されたバグは21件(図3)。このうち、14件をバグとして認定した。

・21件中、GUI が11件、Functional が7件と大多数を占めた。
・指摘されながら、バグと認定しなかったケースは「仕様認識の錯誤」、「既知のバグ」などだ。テスターとの間に摩擦が起きるかと懸念もしたが、前述のとおり、すんなりと受け入れられた。
・バグ費用は、合計361ドル。1件当たり約25ドルのコストとなった。
・High Level Script に間違いがあって、バグと指摘された例もあった。結果的に設計書のバグも指摘されたことになった。

このサービス、専門のテスターを維持するほど余裕がない場合にいいかもしれませんね。そういう場合開発者がテスターを兼ねるしかなく、テストがおろそかになりがちですからね。あるいは、この例のように、協力会社に依頼した開発の受け入れテストとして実施するというのにも使えますね。

ただし、

・打ち合わせでは、我々からサイトの概要説明と、テストしたい機能範囲やスケジュール、進め方の要望等を説明した。かなり突っ込んだ質疑応答が繰り返される。テストの概念が異なり意見がかみ合わないこともあったが、幸い当社には英語に堪能な技術者が対応したので、スムーズに進行できた。このような人材がいないと、契約の問題などもあり、かなり苦労しそうだ。

ということなので、日本語のサービスも展開してほしいです。このuTestには日本人も登録しているらしく、

・バグの報告は、バグ管理システムに随時登録されてくる。土日に報告が多い傾向があり、テスターが副業として作業しているケースもありそうだ。

ということなので、経験を生かして副業にも良いかもしれませんね。

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